この記事では、換金できないポイントをアフィリエイト報酬として支払われる場合の
仕訳方法を紹介します。
今回、ナチュラム(バディシステム)を参考例とします。
ナチュラムのアフィリエイトサービスは、
ショップ上の商品を自分のウェブサイト・ブログ等で紹介し、
そこを介して売れた商品金額の5%分をナチュラムでのみ利用できる
「バディポイント」として還元されるよくある仕組みです。
お金に変えられないポイントだとしても、
報酬として支払われるポイントは課税対象となる為、
所得として申告する必要があります。
大まかな流れ
1.ポイント報酬の売上処理
※もし、補助科目が無い・選択できない場合は、「得意先情報の設定」が終わっていません。
やよいトップのナビゲータより、[導入]―[得意先の銀行等の設定]を選択し、
「得意先(売掛金)情報の設定」で登録してください。
[日付]→ 1/31(1月の場合)
[相手勘定科目]→ 売上高
[適要]→ 〇〇〇〇報酬(2015年1月分)
[売上金額] → 〇〇〇〇
ナチュラムの場合、楽天アフィリエイトのように毎月決まった日に
まとめてどーんとポイントが付与されるわけではありません。
商品が売れて二週間ぐらい経つと、商品ごとにポイントが付与されます。
さすがにその度に記入するのは大変なので、
月末にまとめて、全て合計した金額を記入するようにしています。
ただし、いつ?何が売れたのか?が後で見てわかるように
報酬画面を印刷して保存しておく必要があります。
ナチュラムの報酬確認方法は、管理画面にログインし、
画面上の[アカウントページ]に進み、
ページ中央あたりの[販売状況を確認する]の橙色バナーをクリックしてください。
2.ポイント報酬の受取処理
さきほどポイント報酬の売上を計上した日と同じに日に
「事業主貸」として仕訳します。
「事業主貸」とは、事業で得た収入を事業主に貸し出すこと。
貸し出すと言っても、個人事業主の場合は、
個人のお金と会社のお金は実質一緒ですから、
ただ「個人のお金にしたよ」という宣言で使います。
もし「ポイント」のような科目を作って事業用で管理してしまうと、
本来仕訳の必要がないプライベートな買い物についても
ポイントを使った場合には仕訳しなくてはならなくなります。
そこで一旦、ポイントを個人のものにすることで、
事業に必要なものを買ったときだけ帳簿に付ければよくなり、
管理が楽になります。
3.ポイントで経費となる商品を購入したとき
ポイントを使って何か事業用の商品を購入したときは、「振替伝票」に記入します。
売掛帳を閉じ、ナビゲータから「振替伝票」を選択してください。
A.全てポイントで支払ったとき
「貸方勘定科目」は「事業主借」とします。
事業主借とは、「個人のお金を事業に使いますよ」という宣言です。
B.クレジットカードとポイントで払ったとき
「経費となる1,000円の消耗品を購入し、
個人のお金(ポイント)と事業用のクレジットカードで支払った」
という仕訳になります。
「未払金」の処理については下記を参考に↓
クレジットカード(事業用)の仕訳方法
5.経費分に付与されるポイントの処理
『事業用』のものを購入したときにもお買い物分のポイントが付きます。
しかし、このポイントに関しては「事業用のポイント」です。
面倒なので、コソッと個人のものにしてしまいたくもなります。
実際のところ、所得に大きい影響を与えない少額な収入に関しては、
便宜上、省いてしまってもいいようです。
ところが、ナチュラムのポイントに関しては、
一回の購入で数千ポイント付与されていることもあり、
額が大きい為、きっちり仕訳します。
とはいえ、さすがに一回の買い物ごとに帳簿を付けるは大変すぎるので、
事業用に購入した分に付いたポイントだけを電卓で集計し、
年末にまとめて一回だけ計上しています。
※家事按分するものを購入している場合は、
あらかじめその割合で計算し、ポイント集計します。
2.ポイント報酬の受取処理と同様に
「事業主貸」として事業主にポイントを渡し、扱いやすくしています。
営業活動外で発生した少額収入なので、貸方勘定科目は「雑収入」です。
これでアフィリエイト報酬がポイントで支払われるときの仕訳は終わりです。