楽天ポイントなどを貯蔵品として計上しているが、「残高が合わない」「前年度の処理に間違いがあった」という場合の仕訳です。
多少強引な方法になります。
貯蔵品帳を作成する
まずは、ナビゲーターの上部メニューより[設定]-[帳簿・伝票設定]を選択し、「貯蔵品帳」を作成してください。
「貯蔵品帳」は絶対に必要なわけではありませんが、あると数字の把握が楽です。
期首残高を調整する
昨年度から繰り越した残高が今年はじめの残高より少ない場合 → 事業主借で(個人の財布のお金をポイントに変えるとみなして)残高を増やします。
昨年度から繰り越した残高が今年はじめの残高より多い場合 → 事業主貸で(ポイントを個人用に変えるとみなして)残高を減らします。
もし間違いに気づいたのが決算日のときは、今年はじめの残高がいくらあったかは分かりませんね。
その時は、現在のポイント残高と決算日の帳簿の残高を合わせれば、計算できるはずです。
期末残高を調整する
決算日の12/31に、再度、残高調整を行います。
期首残高を増やした場合 → 事業主貸で(ポイントを個人用に変えるとみなして)残高を減らします。
期首残高を減らした場合 → 事業主借で(個人の財布のお金をポイントに変えるとみなして)残高を増やします。
この作業を行わないと、期首残高で調整した分、棚卸資産に誤差が出ます。
所得税青色申告決算書4ページ目の「賃借対照表」を見てもらえば分かりますが、「棚卸資産」の数字と実際に持っているポイント残高が一致しなくてはいけません。
残高を調整する別の方法
残高を調整する方法は、ナビゲーター上部メニューの[設定]-[科目残高入力]でも可能です。
しかしこれだと、資産残高が増えてしまい、前年度の帳簿も変わってしまいます。
提出した確定申告の数字が変わってしまうのは怖いので、今回は利用しませんでした。